奏でる甘い日々に溺れてほしい
「律くん…約束する」


あんなにクールな律くんが切ない顔をしていた。



「絶対だからな、ちょっとでも隙があれば奪うから」




「大丈夫、俺、絶対離さないから」




律くんは笑う。



「奏音ってピアニストなわけ?いままでよく有咲に隠せたね」



「まあ…出会った日ピアノ弾いてたけど…」



なぜかその後、しばらく話して律くんと仲良くなった。



話せば話すほど律くんはかっこいい人だった。





その後、城ヶ崎律が藤原のお嬢様の執事を辞めたと世間に広まった。
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