月夜に吠える、君の名を 《続》
第1話 捕らわれた二人
村の奥、小さな木造の空き家。
ここが、健と私の新しい暮らしの場所だった。
朝は鳥の声で目覚め、昼は一緒に畑を耕し、夜は囲炉裏の前で温かい食事を囲む。
そんな日々が、ずっと続くと信じていた。
けれど、その平穏はあまりにも脆かった。
ある晩、外で何かが軋む音がした。
『……風の音やろ』
健は笑ってそう言ったけれど、私の胸はざわついた。
戸口を開けると、松明の炎がいくつも揺れている。
【居ったぞ!化けオオカミや!】
突然、村人たちの怒声が夜を裂いた。
健はもう呪いが解けているはずなのに……
彼らはそれを知らない。
いや、知ろうともしなかった。
私たちは逃げようとしたが、すでに家は取り囲まれていた。
縄が健の腕を縛り、私も後ろ手に捕らえられる。
「やめて!健はもう……!」
必死に叫んでも、村人たちの耳には届かない。
《さっさと牢屋に連れて行け!》
村長の冷たい声が響く。
こうして、2人の幸せな日々は終わりを告げた。
ここが、健と私の新しい暮らしの場所だった。
朝は鳥の声で目覚め、昼は一緒に畑を耕し、夜は囲炉裏の前で温かい食事を囲む。
そんな日々が、ずっと続くと信じていた。
けれど、その平穏はあまりにも脆かった。
ある晩、外で何かが軋む音がした。
『……風の音やろ』
健は笑ってそう言ったけれど、私の胸はざわついた。
戸口を開けると、松明の炎がいくつも揺れている。
【居ったぞ!化けオオカミや!】
突然、村人たちの怒声が夜を裂いた。
健はもう呪いが解けているはずなのに……
彼らはそれを知らない。
いや、知ろうともしなかった。
私たちは逃げようとしたが、すでに家は取り囲まれていた。
縄が健の腕を縛り、私も後ろ手に捕らえられる。
「やめて!健はもう……!」
必死に叫んでも、村人たちの耳には届かない。
《さっさと牢屋に連れて行け!》
村長の冷たい声が響く。
こうして、2人の幸せな日々は終わりを告げた。
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