月夜に吠える、君の名を 《続》
第4話 脱出の計画
牢屋の中、紗羅と健は背中を合わせて座り、囁き声だけで会話を交わしていた。
外には見張りの村人が二人。
交代は昼と夜の二回だけ。
『鉄格子は頑丈やけど……この床、ちょっと緩いとこある。』
健が足元を軽く蹴ると、石の板がカタカタと揺れた。
その隙間から、ひんやりした風が吹き上がってくる。
「地下の抜け道……?」
紗羅の胸が高鳴る。
もしそこから外へ出られれば、断罪の儀の前に逃げられるかもしれない。
だが、問題は見張りだ。
健はしばらく黙って考え込み、やがて小さく笑った。
『……紗羅、ちょっと演技できるか?』
「演技?」
『そうや。わざと倒れたフリをして、俺が看守を呼ぶ。その隙に俺が……』
健の瞳が鋭く光った。
あなたは一瞬ためらったが、うなずく。
「……わかった。やろう」
作戦は単純だが、失敗すれば二人とも即座に処刑だ。
それでも、ここで何もしなければ確実に日暮れと共に終わりが来る。
健は紗羅の手をぎゅっと握り、低く囁いた。
『俺ら、絶対生きて外出るで』
その瞬間、遠くから村の鐘が鳴り響いた。
脱出までのカウントダウンが、静かに始まった……。
外には見張りの村人が二人。
交代は昼と夜の二回だけ。
『鉄格子は頑丈やけど……この床、ちょっと緩いとこある。』
健が足元を軽く蹴ると、石の板がカタカタと揺れた。
その隙間から、ひんやりした風が吹き上がってくる。
「地下の抜け道……?」
紗羅の胸が高鳴る。
もしそこから外へ出られれば、断罪の儀の前に逃げられるかもしれない。
だが、問題は見張りだ。
健はしばらく黙って考え込み、やがて小さく笑った。
『……紗羅、ちょっと演技できるか?』
「演技?」
『そうや。わざと倒れたフリをして、俺が看守を呼ぶ。その隙に俺が……』
健の瞳が鋭く光った。
あなたは一瞬ためらったが、うなずく。
「……わかった。やろう」
作戦は単純だが、失敗すれば二人とも即座に処刑だ。
それでも、ここで何もしなければ確実に日暮れと共に終わりが来る。
健は紗羅の手をぎゅっと握り、低く囁いた。
『俺ら、絶対生きて外出るで』
その瞬間、遠くから村の鐘が鳴り響いた。
脱出までのカウントダウンが、静かに始まった……。