月夜に吠える、君の名を 《続》
第6話 地下道の先
狭く湿った地下道を、紗羅は膝を擦りながら進んでいた。天井は低く、頭を少しでも上げれば岩にぶつかる。
足元は泥水が溜まり、冷たさが骨まで染みた。
健、ちゃんと来るよね……?
後ろを振り返っても、そこには真っ暗な闇しかない。
遠くで、金属がぶつかるような音と怒鳴り声が響いている。
健がまだ看守たちと戦っているのだろう。
「早く……」
心臓が早鐘を打つ。
でも前に進まなければ、ここまでの健の行動が無駄になる。
やがて、微かに光が見えた。
出口だ。
紗羅は這いながらその光に向かい、外の冷たい空気を吸い込んだ。
その瞬間、背後から水を蹴る音が近づいてくる。
「……健?」
返事はない。
代わりに、暗闇の奥から低い唸り声が響く。
狼の、それも化けオオカミのような重く低い声。
紗羅は息を呑み、その場に立ち尽くした。
次の瞬間、黒い影が勢いよく飛び出してくる……。
足元は泥水が溜まり、冷たさが骨まで染みた。
健、ちゃんと来るよね……?
後ろを振り返っても、そこには真っ暗な闇しかない。
遠くで、金属がぶつかるような音と怒鳴り声が響いている。
健がまだ看守たちと戦っているのだろう。
「早く……」
心臓が早鐘を打つ。
でも前に進まなければ、ここまでの健の行動が無駄になる。
やがて、微かに光が見えた。
出口だ。
紗羅は這いながらその光に向かい、外の冷たい空気を吸い込んだ。
その瞬間、背後から水を蹴る音が近づいてくる。
「……健?」
返事はない。
代わりに、暗闇の奥から低い唸り声が響く。
狼の、それも化けオオカミのような重く低い声。
紗羅は息を呑み、その場に立ち尽くした。
次の瞬間、黒い影が勢いよく飛び出してくる……。