黒百合の女帝
 するとそれを聴いたハラが、早速騒ぎ出した。

 「いよいよ久しぶりの喧嘩だ〜!」

 「ハラくん、ちゃんと僕にも獲物を残してね」

 「大丈夫っしょ!相手は20人も居るんだし」

 「じゃあ、また合流しよう。無傷で帰って来いよ」

そう言って振り返ると、控えめに片手を振るカヤ。

私もそれに答え、片手を軽く振った。


 「……じゃあ、私たちも行こっか。」

遠ざかる三人を見届け、ラクアの方を振り向く。

すると彼は一度頷き、足早に移動を始めた。

明らかに機嫌の悪い彼に、無言で付いて行く。

ラクアは彼らが相当嫌いなようだ。

まあ良い。元から彼に協調性は求めていない。

ただ、人間関係を理由に脱退は勘弁して欲しいが。
< 107 / 605 >

この作品をシェア

pagetop