黒百合の女帝
夏八side

 抗争から五日が経過したある土曜日。

暇だったため、倉庫にやって来たのだが。

今日は珍しく、誰も来ていなかった。

無人の部屋で、腕を組み立ち尽くす。

いつもはハラが居るのに……

時計を確認してみるが、既に11時は回っていた。

まあ、遅れてやってくるか。

特に気にもせず、ソファの上に寝そべった。

残りの時間は、スマホで溶かすとしよう。


 それから、およそ20分後。

扉が勢い良く開いた音で、目が覚める。

ああ、いつの間にか寝てたのか……

扉の開け方からして、多分ハラかな。

 「遅かったな……って、どちら様ですか?」

顔を上げてみて、思わず顔を顰める。

相手はハラ、という予想は合っていた。

しかし、その他に二人も客がいたのは予想外。

来客を訝しみながら、ソファから降りる。

片や目を輝かせる金髪の少年。

片や硬直状態の紫髪の少年。

そんな彼らの肩を掴み、ヘラヘラと笑うハラ。

 「新人候補連れてきた!」
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