黒百合の女帝
 罪悪感なんて、抱く必要はなかった。

カヤさんも、ハラさんも、大好きなカケルも。

みんな、僕ら兄弟の敵だった。

 「……実は、麓冬の拠点も知ってるんだ」

 「本当かっ?」

理由はわからないけど、ためらった。

でも、もうお兄ちゃんに付いてくって、決めたから。

 「うん。信じて、本当だから」

ごめんね、お兄ちゃん。

僕、お兄ちゃんに対して酷いって思ってた。

たった8人しかいない族を狙って、カケルの悪口を言って。

弱いものいじめだ、好きにさせてあげなよって。

でも、お兄ちゃんが正しかったんだ。

やっぱり僕は、いつも一人だと失敗する。

だから、お兄ちゃんの味方として……

精一杯、頑張らなくちゃ。
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