黒百合の女帝
 「そうそう、このリップ最近ハマってんだよね」

 「あれ、これSNSで話題沸騰のやつじゃん」

 「あ、知ってる?これ超便利なの」

なにやら、化粧品の話で盛り上がっているらしい。

互いのポーチを見せ合い、使用感を語り合っている。

その和気藹々とした空気は、まさに女子会。

しかし、そろそろ本題に入りたいのも事実。

という事で、会話を中断させよう。

 「ハラ、こんなに気が合う人も珍しいんじゃない?」

 「ん?あ〜、まあ確かに〜」

ハラは一瞬考える仕草をしたのち、素直に頷く。

今の不自然な間が、ヤナギにどう伝わったのか。

それは定かでないが、変わらず話を進める。
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