黒百合の女帝
 「取り敢えず、私たちも向かいましょう。」

 「さんせ〜。えーっと、カヤさんでいい?」

 「大丈夫ですよ。俺はなんと呼べば?」

 「どーせ年上なんだし、俺のことは呼び捨てタメでおけ!」

 「わかった。よろしく、ハラ」

という無駄口はせず、エントランスに入る。

そのままエレベーターに乗り、七階へ移動。

降りた先には、キャバクラのカウンターが。

黒服にヤナギの名を出したところ、即座に奥へ案内される。

辿り着いた先には、灰色のアルミドアが。

扉に掛かったプレートには『倉庫』の二文字。

二、三度ノックした後、躊躇なく扉を開ける。

するとそこには、ソファに腰掛けたヤナギが居た。

彼はコーヒ片手に、呑気な顔で片手を上げる。
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