対話
3 ワエハとハミル
あー懐かしいな
どうしたんだ、
ワエハ
あの甲子園球場の歓声だよ
甲子園行ったのか
ワエハ
ああ
もう7年前か
第100回大会だ
蝿ってそんなに生きるのか
普通は1ヶ月くらいだがな
俺はキッスクだから
そうか
いいなー羨ましい
俺ッチも行ってみてえ
ハミルは行ったことないのか
俺ッチなんかが
そんなところに行ったら
大変なことになっちゃうだろ
ワハワハ
そりゃそうだ
ブーンブーン
はあ、つらい
どうしたんだ
ハミル
いや、なんでもない
ワエワエ
う?そうかそうか
わかるわかったよ
ハミル
仲良くなれればいいのにな
無理だよ
ワエハ
それは
そんなことないだろう
無理だよ
俺ッチは嫌われてるんだから
そこだろ、ハミル
お前はどう思うんだ
?
人間野郎のことか
そうだ
人間野郎だ
そりゃ、怖いさ
人間野郎だって俺ッチを怖がって
そこだ
お互いに恐れているってことだ
それはそうさ
過去の記憶が物語る
ハミルの記憶には
お前たちと人間野郎の関連が
叩き込まれてるってことだな
それはそうさ
母ちゃんが人間野郎を警戒すれば
意識に染み込んでくる
人間野郎は棄権だと
じゃあ、母ちゃんが
人間野郎と仲良くしてたら
ワエハ!
何が言いたいんだ
ハミルの好物はなんだ
セロリだよ
食事を用意してくれる存在は
愛されるって
あんまむせきにんなこというなって
ハミル
俺行ってくる
どこ行くんだ!
ワエハ!!
ブーンブーン
じゃあな!