この恋、予定外すぎて困ってます
#9 秘密の恋、終了しました。
月曜日の朝。
教室に入った瞬間、花が言った。
「今日、学祭の係決めるらしいよ〜」
その言葉に、胸が少しだけ高鳴った。
学祭かぁ……。
晴人先輩と、一緒に回れたらいいな。
そんな淡い期待を抱いた瞬間——
「でも、晴人先輩忙しいだろうね〜」
花の言葉が、まるで冷たい水をかけられたみたいに私の心を一気に冷やした。
「なんで?」
思わず聞き返す。
花が、私の斜め前を指さす。
その指先を追って視線を向けると——
「……ミスターコンテスト!?」
掲示板に、でかでかと書かれた文字。
その下に貼られていたのは、見慣れた笑顔。
晴人先輩の写真。
「去年のミスター」って、堂々と書かれてる。
え……うそでしょ。 聞いてないんだけど……!