この恋、予定外すぎて困ってます

***



同居初日。

涼ちゃんは、俺の顔を見るなり、みるみる真っ青になった。

…え、そんなに?

俺の名前は知ってたみたいだけど、その反応は明らかに“嫌悪”だった。

まあ、仕方ないか。
俺の噂なんて、学校中に広まってるし。
涼ちゃんは、そういうの全部知ってたんだろうな。

一緒に過ごすうちに、涼ちゃんが俺みたいなクズを嫌ってるのが分かってきた。
でも、それが逆に心地よかった。
他の女子みたいに、顔だけで近づいてこない。
媚びない。
笑わない。
距離を保ってくれる。
それが、なんか安心できた。

涼ちゃんは、俺のことを好きになることなんてない。
それが、ちょうどよかった。

一緒にいるのが、不思議と心地よくて。
“本当の妹”みたいに思えてきた。

この子だけは、大切にしよう。
泣かせないようにしよう。
俺が、 誰かを守りたいって思うなんて初めてだった。

涼ちゃんだけは、俺の過去に巻き込んじゃいけない。

そう思った。


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