大嫌い!って100回言ったら、死ぬほど好きに変わりそうな気持ちに気付いてよ…。
特別編② 百回の「大嫌い」にありがとう
結婚式当日。
柔らかな陽射しが、チャペルのステンドグラスを照らしていた。
純白のドレスに身を包んだ朱里は、少し緊張した表情で立っている。
「大丈夫?」
控室で声を掛けたのは美鈴だった。
「……手が震えてます」
「結婚式なんだから当たり前」
美鈴は笑って朱里のベールを整える。
「でもね」
「昔のあんたなら、『大嫌い』って言って逃げてたわよ」
朱里は吹き出した。
「言ってたかも」
「今日は?」
朱里はゆっくり首を振る。
「もう言いません」
チャペルの扉が開く。
祭壇の前には、少し緊張した嵩が待っていた。
目が合う。
それだけで、お互いに笑ってしまう。
式は穏やかに進んだ。
指輪を交換し、誓いの言葉を交わす。
拍手が響く。
披露宴では、美鈴が友人代表としてマイクを握った。
「朱里は、本当に素直じゃありませんでした」
会場が笑う。
「『大嫌い』って何度も言うくせに、一番好きだったんですよね」
さらに笑いが広がる。
朱里は顔を真っ赤にして俯いた。
嵩は隣で肩を震わせて笑っている。
「でも、最後にはちゃんと自分の言葉で伝えました」
「だから今日があります」
温かな拍手が会場を包んだ。
披露宴も終わりに近づいたころ。
司会者から「新郎新婦から一言」と促される。
朱里はマイクを持ち、少しだけ嵩を見る。
そして照れ笑いを浮かべた。
「私……昔は『大嫌い』しか言えませんでした」
会場から優しい笑いが起こる。
「でも今日だけは、ちゃんと言います」
朱里は嵩の目を見つめる。
「嵩さん」
「大好きです」
一瞬静まり返った会場が、大きな拍手に包まれた。
嵩は少し照れながら答える。
「それ、一回じゃ足りないな」
朱里は笑った。
「じゃあ、これから百回言います」
百回言った「大嫌い」は、もう過去の思い出。
これからの二人は、その何倍もの「好き」を重ねながら歩いていく。
そうして、不器用な恋から始まった二人の物語は、たくさんの祝福に包まれながら、新しい人生の第一歩を踏み出した。
柔らかな陽射しが、チャペルのステンドグラスを照らしていた。
純白のドレスに身を包んだ朱里は、少し緊張した表情で立っている。
「大丈夫?」
控室で声を掛けたのは美鈴だった。
「……手が震えてます」
「結婚式なんだから当たり前」
美鈴は笑って朱里のベールを整える。
「でもね」
「昔のあんたなら、『大嫌い』って言って逃げてたわよ」
朱里は吹き出した。
「言ってたかも」
「今日は?」
朱里はゆっくり首を振る。
「もう言いません」
チャペルの扉が開く。
祭壇の前には、少し緊張した嵩が待っていた。
目が合う。
それだけで、お互いに笑ってしまう。
式は穏やかに進んだ。
指輪を交換し、誓いの言葉を交わす。
拍手が響く。
披露宴では、美鈴が友人代表としてマイクを握った。
「朱里は、本当に素直じゃありませんでした」
会場が笑う。
「『大嫌い』って何度も言うくせに、一番好きだったんですよね」
さらに笑いが広がる。
朱里は顔を真っ赤にして俯いた。
嵩は隣で肩を震わせて笑っている。
「でも、最後にはちゃんと自分の言葉で伝えました」
「だから今日があります」
温かな拍手が会場を包んだ。
披露宴も終わりに近づいたころ。
司会者から「新郎新婦から一言」と促される。
朱里はマイクを持ち、少しだけ嵩を見る。
そして照れ笑いを浮かべた。
「私……昔は『大嫌い』しか言えませんでした」
会場から優しい笑いが起こる。
「でも今日だけは、ちゃんと言います」
朱里は嵩の目を見つめる。
「嵩さん」
「大好きです」
一瞬静まり返った会場が、大きな拍手に包まれた。
嵩は少し照れながら答える。
「それ、一回じゃ足りないな」
朱里は笑った。
「じゃあ、これから百回言います」
百回言った「大嫌い」は、もう過去の思い出。
これからの二人は、その何倍もの「好き」を重ねながら歩いていく。
そうして、不器用な恋から始まった二人の物語は、たくさんの祝福に包まれながら、新しい人生の第一歩を踏み出した。


