本日、仕事のために愛されママになります~敏腕社長は契約妻への独占愛を手加減しない~【愛され最強ヒロインシリーズ】

 真っ青な空に色とりどりの万国旗がはためく。昨日までかかっていた雲は消え、清々しい空が頭上に広がっていた。


 「晴れてよかったわね」
 「言っただろ? 予報では晴れだって」


 園庭はグラウンドを囲むように観覧席や撮影ブースが設けられ、保護者たちの賑やかな声が響く。席の争奪戦にならないようにという保育園の計らいで、事前に抽選で決められた座席に青葉と座った。

 (それにしても、なんだか居心地が悪い気が……)

 そこかしこから視線の矢が飛んでくるのは気のせいだろうか。
 保護者たちとは送迎のときに挨拶を交わす程度で、会話らしい会話はしていない。誰の親なのかわからないまま、愛想笑いでやり過ごしてきた。


 「ねえねえ、あの人が望くんのお母さんになった人?」
 「望くんパパ、ほんとに結婚したんだ。なんかちょっとショック~」
 「そこまで美人ってわけでもないわよね」
 「お相手も会社経営してるんですって。やり手らしいから、望くんパパもそうして捕まえたんじゃない?」


 耳を澄まさなくても、そんなやり取りが聞こえてきた。それも莉乃を敵視するような言葉ばかり。
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