7日間の恋






『もしかして僕がロリコンだってこと信じてたの?


ふふ、笑わせないでよ。
あんなの冗談だよ』


そんなことだって分かってた。

分かってたはずなのに…


私は言う言葉が見つからなくて

ひたすら、涙を堪えようとしていた。



『それじゃ』


稲葉さんは私に背を向けて歩いて行く。



『あ、結衣ちゃん』


立ち尽くす私に稲葉さんの声が届く。

悔しいけど、無視はできなかった。



『元気で…ね』


そのまま遠ざかっていく傍にいて当たり前になっていた背中。



稲葉さん…どうしてですか?


あのまま、冷たくされたままだったらキライになれたかもしれないのに。

どうして…最後の最後に優しくするんですか?



稲葉さん……っ!!








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