軌道が揺れる
河川敷でバットを持つと、世界線が漫画みたいで見える景色もモノクロにしたくなると言うとすこし可笑しいだろうか。
「あれっ?お前ソフトボール部だっけ」
ちょうどランニングをしていた中学の友達にばったり出会った。
「いや、違うよ?普通に美術部」
「だよなぁ?ん?なんでバット?」
目が点になってこちらを向く彼は間抜けヅラで内心笑いを堪えきれるか心配だった。
「良いじゃん、美術部でも。バットくらい」
「お前ってそんな変な奴だったか?まぁほどほどにしとけよ」
そう言って彼は颯爽と走り出していった。その姿は青春の色を象るにふさわしい後ろ姿が私の瞳に映っていた。

誰かに認められなくても、ただ一心不乱に好きな事を好きな所で出来る。それは素晴らしい事だ。でも現実は時折り違う顔色を見せる。角度によって正義は悪になって、悪は正義にもなる。一人の声が巡って大勢になって、なんの根拠もなしに権利を剥奪する。
「個性」ってなんだろうな。大衆的に認められたものを個性と言うのかな。
いや違う。例え少数派でもそれは立派な個性と呼べる。

今日も私は此処でバットを振り続ける。
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