本気の恋も三度まで〜恋愛したくなったら同僚がチャンスをくれました
「いいじゃない。圭人はいつも通り私と一緒にお願いね。
じゃあ中田くん、茉琴さんのことよろしくね」

茉琴の返事もそこそこに、美咲と圭人はあわただしく受付を後にする。
顔に不満を浮かべた圭人に美咲が資料を手渡し、圭人の背中をポンポンと軽く叩いた。

何事か美咲が話しかけると、圭人は表情を崩し、美咲に笑顔を向けた。

その時美咲が茉琴の視線に気づき、茉琴に向かってにっこりと微笑む。
すると圭人もこちらに目を向けたが、茉琴と目が合うとあからさまに表情を硬くし、視線をそらした。


その様子を見ていた茉琴は、

ああ、そういうことか。と察した。


圭人は茉琴をここに連れてきたものの、美咲との仲をあけすけに見られるのは嫌なのだろう。
茉琴は、なるべく圭人を、二人を見ないようにしようと思った。
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