どっちの愛も、重すぎて息ができない。
「…懐かしい?」

「覚えてない?小さい頃莉奈はいつも『お姫様役がいい!』って立候補して劇してたんだぜ」

「……え?」


「俺はさ、毎回騎士役で莉奈を守る役譲ってもらえなくてさ」

湊の目は優しく細められた。
その視線はギュッと甘くて、でも力強い

ザワっと胸の奥が騒いだ。

そんなことあったっけ、

「莉奈はあの頃からすっごく似合ってたよ」


「…っ!?!」

不意にもドキッとしてしまう。

次の瞬間、

「莉奈、こっち手伝って」

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