皇帝になった幼馴染みの溺愛が止まりません
長かった――。

幼い頃、無邪気に恋をしたあの日。

「身分が違う」とティドに言い聞かされ、胸の奥に想いを秘めた少女時代。

それでも諦めきれず、数々の困難を経て、最後に私を選んでくれたのはヴィックだった。

振り返れば、私の人生はいつも彼と共にあった。

これからもまた、彼と並んで歩むのだと、心の底から誓える。

祭壇の前で彼の隣に立った時、ヴィックは最高の笑顔を浮かべ、優しく囁いた。

「綺麗だよ、アンヌ。」

頬が熱くなり、私は自然と笑みを返す。

「ヴィックも、とても素敵よ。」

荘厳な鐘の音が響き渡り、私達は神に誓った。

この命ある限り、この人と人生を歩むことを――。

その瞬間、世界はただ私とヴィックだけのものになった。

永遠を約束する誓いと共に、私達の愛は静かに、けれど力強く結ばれたのだった。
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