小学6年生の恋

それから日にちは流れ、たくさんの人と仲良くなった。
名前もみんな呼び捨てで、気づけば私はクラスの中心になっていた。
前とは違う立ち居地。でも私は悪いことなんかしない、
みんなからあこがれる存在でいたいから。
それで私は仲間もできた。それは大島由佳。
由佳は頭もよくて可愛くて、運動神経もいいので女子の憧れの存在。
男子にもよくモテていた。
その子と仲間になれたのだから、心強い。
何より嬉しかった。
なぜ仲間になるほど仲良くなったのかというと、
それは嫌いな人が同じだから。
小学生は悪口でその人を安心させたり、気が合うって思ってしまう。
いいことじゃないよね。子供だ。
その嫌いな子の名前は山田美里。
美里とは1,2年生の時に同じクラスだった。
その時から意地悪で嫌われていた。
6年になってもその性格はなおってない。
でも美里は顔はかわいい。
だから男子にモテる。
ウザイなあ。
由佳は美里が嫌いな理由は意地悪だからではない。
もう一つの理由がある。
それは好きな人が同じだから。
その好きな人の名前は中田雄。
明るい性格で、運動神経が良くて面白い。
女子にすごくモテている。
中田と私は、一緒のクラスになったことは無くて
話したことはない。
私はあんまり目立たない人なので、中田は私の存在すら
知らないのかもしれない。
私も中田の事はよく知らない。
でも由佳が恋バナで中田のことをよく話しているので
少しはわかっていた。
でも、私は中田は全然タイプじゃない。
どこがいいの?と毎回思っていた。本音はね。
まあ私には関係ないよねー

月日は流れ由佳との仲はもっと深まっていた。
そして由佳と中田は両思いになっていた。
美里は相変わらず、中田のことが好きで、
由佳と中田の間を邪魔している。
中田はそれに気づいているのかな・・・
中田は美里の事が好きなのかも!
っと由佳はいつも不安で心配していた。
私も同じ気持ちだった。でも私には関係ないけど。
それから、美里の邪魔は止まらず六年生になった・・・。

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