罪な僕は君と幸せになっていいだろうか

プロローグ

鷹栖(たかす)家には特有の特徴が容姿に現れる。
つやのある黒髪に黒曜石のようにきれいな黒目、白い肌と真っ赤な唇。
まるで、童話の白雪姫のよう。
そんな鷹栖家に生まれた僕は、金色の瞳をもって生まれてしまった。
これは、僕の“罪”の証明だ。
それなのに君は僕にこう言ったんだ。
「えっ、めっちゃきれいな目してんね!かっけぇ!!」
そう言ってはしゃぐ君に抱いたこの感情はなんだ。
真っ黒な心に、少し光が入った気がした。
きっと気のせいだ。
やめて、僕に関わらないで。
君とこれ以上近づきたくない。
「鷹栖は幸せになっていいんだよ!」
気がつきたくなかった、こんな感情。
「ありがとう…」
もし許されるなら幸せに生きていたい。
君と一緒に。
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