推しのマネージャー（※ほんとは護衛）になりました。 ～アイドルたちの溺愛がとまりません！～

「うーん。だって、マネージャーって言われてもねぇ。悠月はmeteor（メテオ）の内部からセイレーンの呪いについて探って、わたしは外から情報を集めるってことでいいんじゃないかな？」

「まあ、紗南がそれでいいって言うなら別にいいよ。おれだって、アイツらと仲良くなられたら、それはそれでめちゃくちゃムカつくだろうし……でもさ、どうせアイドルすることになるなら、やっぱりおれは、紗南に一番近くで見ていてほしい」


――ねぇ、悠月。それって、幼馴染としてって意味で言ってるんだよね？

きっとそう、だと思うんだけど……悠月があんまりにも真っ直ぐな目でわたしを見つめてくるから、何だか変に意識しちゃいそうだ。


「……うん、もちろん。アイドルしてる悠月のこと、ちゃーんと見てるからね。任せておいて！」


わたしは、ドキドキしている心臓の音には気づかない振りをして、悠月の言葉にそう答えたんだ。