シオン─貴方が心に灯してくれた光の花─
この一件から何かを頼まれて断ろうとすると、あの時の光景が鮮明に蘇る。
そして、息が詰まりそうで苦しくなる。
そうしてそんな状況から抜け出したいあまり、自分の意思とは裏腹に笑顔を作って『良いよ』と言ってしまっている。
つまり、結局のところ変わることは出来なかった。むしろ自分の意見を思うように言えなくなった。
八方美人で誰かに従ってばかりの人生を送るようになったのはここから。
そして、ここから異性とはあまり話さなくなった。
変わったのはそれくらいだ。