竜王の歌姫
第四章
伝えたい想い
今日はラースが帰国する日。
城門前には、ギルバートにミドル、お付きの騎士たちが見送りに集まっていた。
「カノン、元気でね……!」
「体には気をつけてね。
これから寒くなるからあったかくして過ごすのよ」
鳥人侍女の2人が、別れを惜しむようにカノンを抱きしめる。
ラースのお付きと言う立場を通して、すっかり打ち解けたこの2人とお別れするのはやはり寂しくて。
カノンも2人をぎゅっと抱きしめ返して別れを惜しんだ。
「……ああ。またな、ラース」
ギルバートとの挨拶を終えたラースと目が合う。
「じゃあね、カノン」
柔らかく微笑むラースに、頭を下げた。
そんなカノンの頭に、ポンッとラースの手が置かれたことで顔を上げる。
「カノンのおかげで楽しかったよ」
そう言って、ポンポンと優しくカノンの頭を撫でるラース。
カノンも同じ気持ちだったから、笑顔を返す。
「ギルバートに嫌気が差したら、いつでも俺のとこ来ていいからね」
「おいラース」
冗談めかしたラースの発言に、突っ込みを入れるギルバートの声が続く。
(こんなやり取りを見れるのも、今日で最後なんだな)
フォーゲルに帰るみんなが、いつまでも元気でありますように。
物寂しさと共に祈りを込めて、カノンはラースたちのことを見送った。
城門前には、ギルバートにミドル、お付きの騎士たちが見送りに集まっていた。
「カノン、元気でね……!」
「体には気をつけてね。
これから寒くなるからあったかくして過ごすのよ」
鳥人侍女の2人が、別れを惜しむようにカノンを抱きしめる。
ラースのお付きと言う立場を通して、すっかり打ち解けたこの2人とお別れするのはやはり寂しくて。
カノンも2人をぎゅっと抱きしめ返して別れを惜しんだ。
「……ああ。またな、ラース」
ギルバートとの挨拶を終えたラースと目が合う。
「じゃあね、カノン」
柔らかく微笑むラースに、頭を下げた。
そんなカノンの頭に、ポンッとラースの手が置かれたことで顔を上げる。
「カノンのおかげで楽しかったよ」
そう言って、ポンポンと優しくカノンの頭を撫でるラース。
カノンも同じ気持ちだったから、笑顔を返す。
「ギルバートに嫌気が差したら、いつでも俺のとこ来ていいからね」
「おいラース」
冗談めかしたラースの発言に、突っ込みを入れるギルバートの声が続く。
(こんなやり取りを見れるのも、今日で最後なんだな)
フォーゲルに帰るみんなが、いつまでも元気でありますように。
物寂しさと共に祈りを込めて、カノンはラースたちのことを見送った。