君が僕に与えた360日のラブミッション

プロローグ

月代先輩と初めて会ったのは僕がまだ総務で新人をしていた時だ

大きくないけど、キリッとした切れ長の目に、ショートボブの短めな髪型

キリッと決まったパンツスーツ姿は、一見しただけでかっこいいできる女だ

一見人を寄せ付けない雰囲気を纏っていて近づきにくいサバサバしたイメージだけど、一度僕が挨拶した時には、普通におはようと挨拶をしてくれる感じは悪くない人だった

一度鈍臭い僕が資料をバラバラに落としてしまった時、「大丈夫?」とすかさず反応してくれて、バラバラになってしまった資料を一緒に拾ってくれた
「あ、ありがとうございます」
そう僕が恐縮して返すと、「頑張ってね」と言って僕の肩を叩いて激励の言葉を返してくれた

2つ年上の月代先輩は僕の憧れで、絶対に手の届かない心のマドンナ的存在だった
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