君が僕に与えた360日のラブミッション
先輩は僕を上から下まで一瞥すると、うーん?と唸っている

そしてこう言った
「よし、まず最初のミッションはその服装だ」
行くよ。と言って僕の手を引く先輩

自然と手が繋がれて僕は緊張してしまう

手を繋ぐとか今までした事なかったのに、何かこれじゃ既に恋人同士みたいと一人舞い上がる僕

そんな僕をよそに先輩は慣れたように僕の手を引いてどんどん歩いて行く

“Je“連れて行かれたのはファストファッションで有名なお店だった

高級ブランドとかじゃないんだなと少し安堵したが、自分の服装自体をあまり気にしない僕には、ファストファッションのお店でも緊張してしまった

「いつも思ってだけど、神谷君て素材は悪くないんだけど、私服とか今一つ残念なんだよね」

ハッキリ言われた言葉に少しグサッと傷付く僕

僕あんまり見た目とか気にしないんで。。
自信なさげに言った言葉が何とも悲しい

「あっ、傷ついたならごめん。神谷君は見せ方一つ変えれば変わりそうって意味なんだけど」
弁明するみたいに言われた言葉に先輩の優しさを感じる

結局僕は先輩にコーディネートしてもらい服を購入してもらうことになった
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