クールな王子様からの溺愛なんて、聞いてません!!



こうやって隣にいれるやつは、俺だけでいいーー


そんな強くてどうしようもない思いが、湧き上がってくる。


でもそんな感情を顔に出すことなく、なんとか余裕のある表情を作るのに必死だ。


「早瀬 琢磨、ってやつ」


名前をあげると華子は知っているやつを思い出したのか、「えっ!」と驚いたように大きな目を丸くした。





< 88 / 174 >

この作品をシェア

pagetop