キミノオト
MCからぐいぐい質問され、3人で顔を見合わせて笑っている。
なんて答えるんだろう。
収録に行っていたことは聞かされていたけれど、内容は聞かされていなかった私。
無意識に体に力が入る。
「事実です」
真剣な顔で明言する。
「認めるんかい!お相手はどんな方なんですか?記事によるとえらいかわいらしい方みたいじゃないの」
「そりゃあね、誰よりもかわいくて愛しい存在ですよ。それだけじゃなくて、今まで出会った中で一番心のきれいな女性ですね」
優しい笑顔でまっすぐカメラを見つめている。
「アツアツだねぇ」
「僕がべた惚れでして」
「テレビでそこまで言い切るってことは、ずばり結婚も考えてたり?」
この人かなり踏み込むな。
「もちろんそうなれたらいいなと思ってますよ」
迷いもなく言い切る彼に、綾さんと誠さんは後ろで大爆笑している。
「ただ、一般の方なので彼女の詮索は勘弁してください」
「潔くて俺は好きよ!それじゃあ、ファンにメッセージどうぞ」
「お騒がせして申し訳ありません。先ほどお話しさせていただいた通り、報道は事実です。今後も、ミュージシャンとして手を抜くつもりはありませんし、むしろ新しい僕たちをお見せできるのではないかと思っています。少なからず反対意見もあると思います。僕は、いつでもまた一からやり直す覚悟はできています。こんな僕でも応援してくれるなら、これからも僕たちについてきてください。応援よろしくお願いします」
深く頭を下げる3人。