休暇中の御曹司と出会ったら、愛され過ぎてもう無理です。
そして、私のタイミングの悪さは完璧だった。

電話を切った古賀さんが扉の寄りかかってぼーっとしているところで、丁度階段を登っているくらい。




「あー、にしても何しようかな。時間はあるけれど、することないし」




そして、古賀さんがそう呟いたと同時に、部屋の前に戻ってくる私。

ついでにこの日まで私は7連勤だった。

だから反射的に顔を上げて、こう言ってしまった。






「え、うらやましっ」





これが私、今村 夏奈が古賀 凌介に溺愛される始まりの日。

私が休暇中の御曹司に目をつけられた日。

さぁ、溺愛を休暇と一緒に始めませんか?
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