休暇中の御曹司と出会ったら、愛され過ぎてもう無理です。
だから……つい私は強気な言葉を言ってしまった。
「私はどんなことも全力で楽しみたいから……ちゃんと進むんです」
どう進むのかも分からないまま、口から出ただけの「進む」という言葉。
だから、私は慌てて「ちがっ……!」と言ってしまう。
しかし、古賀さんはどこまでも一枚上手だった。
「俺は今の言葉、格好良いと思ったけれどね。例え、勢いだったとしても」
「っ! 有言実行しますからっ!!」
「ふはっ、そうこなくっちゃ」
私の勢い任せの言葉すら、私に勇気を与える言葉に変えてくれる古賀さんが……私は純粋に……深い意味はなく……いや、あるけれど……
気になってしまう。
もう私の心は傾き始めているのかもしれない。
「私はどんなことも全力で楽しみたいから……ちゃんと進むんです」
どう進むのかも分からないまま、口から出ただけの「進む」という言葉。
だから、私は慌てて「ちがっ……!」と言ってしまう。
しかし、古賀さんはどこまでも一枚上手だった。
「俺は今の言葉、格好良いと思ったけれどね。例え、勢いだったとしても」
「っ! 有言実行しますからっ!!」
「ふはっ、そうこなくっちゃ」
私の勢い任せの言葉すら、私に勇気を与える言葉に変えてくれる古賀さんが……私は純粋に……深い意味はなく……いや、あるけれど……
気になってしまう。
もう私の心は傾き始めているのかもしれない。