桜色の約束ー未来はつづくよどこまでもー
二階堂side

 窓際の席から、二人の様子が視界に入った。
 桜木が少し恥ずかしそうに「菖」と呼ぶのを見て、菖が満足そうに笑っている。

(……恥ずかしそうにするあの表情が、たまらなく愛おしい)

 その光景に胸の奥が、ほんの少しざわつく。
 桜木美桜。
 朝の桜並木で花びらを渡したあの子が、今こうして笑っている。

 なぜか目が離せなかった。
 けれど、自分でもその理由を深く考えるのはやめておいた。
< 12 / 12 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:9

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ぶーってよばないで!改訂版

総文字数/37,589

恋愛(学園)31ページ

表紙を見る
ぶーってよばないで!

総文字数/36,579

恋愛(ラブコメ)32ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop