英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
この場から退出させられてしまうと知り、焦りが生まれた。こちらも聞きたいことがたくさんあるのに、あまりに一方的ではないか。
首を回して振り返ろうとしたそのとき、身の危険を感じて体が固まった。
見れば、前方のふたりから強烈に発せられているのは並々ならぬ敵意――「これ以上、我らの主人を手間取らせるな」と、色を濃くした金色の目が告げている。
(この人たち、いったい何者なのかしら……)
相手を知らない状況で下手に逆らうのは得策じゃない。今は従っておくのが正解だろう。
少しの沈黙のあと、「ふっ」と小さな笑い声が聞こえて、男性の気配が近づいた。
首を回して振り返ろうとしたそのとき、身の危険を感じて体が固まった。
見れば、前方のふたりから強烈に発せられているのは並々ならぬ敵意――「これ以上、我らの主人を手間取らせるな」と、色を濃くした金色の目が告げている。
(この人たち、いったい何者なのかしら……)
相手を知らない状況で下手に逆らうのは得策じゃない。今は従っておくのが正解だろう。
少しの沈黙のあと、「ふっ」と小さな笑い声が聞こえて、男性の気配が近づいた。