英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
だが思い返せば、先ほど執務室においても、かの御仁はわたしのことをアレクシアと呼び、「妻として役目を果たせ」などと苦言を呈していた。
ここは、はっきりさせておく必要がある――そう感じて、改まって尋ねた。
「ひとつ、いいかしら。アレクシアというのは……ひょっとして、わたしのこと?」
「そうに決まってるじゃないか。なんだよ、本当に記憶喪失にでもなったのか? ……ああ、さっきはだいぶカッカしてたもんな。ついに頭の線が切れちまったのか……。ククッ、随分と間抜け面をしているぞ。鏡を見てみたらどうだ」
小悪魔のような笑顔に促されて、近くにあったドレッサーの前へと進んだ。
そうして大きな鏡を覗き込むと――。
ここは、はっきりさせておく必要がある――そう感じて、改まって尋ねた。
「ひとつ、いいかしら。アレクシアというのは……ひょっとして、わたしのこと?」
「そうに決まってるじゃないか。なんだよ、本当に記憶喪失にでもなったのか? ……ああ、さっきはだいぶカッカしてたもんな。ついに頭の線が切れちまったのか……。ククッ、随分と間抜け面をしているぞ。鏡を見てみたらどうだ」
小悪魔のような笑顔に促されて、近くにあったドレッサーの前へと進んだ。
そうして大きな鏡を覗き込むと――。