英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
追い詰められた彼女がどう切り返すかに注目していると――反応は思いのほか鈍かった。というよりも妙におとなしく改まり、顔つきも別人のように見えた。思えばあの時点から、彼女は纏う雰囲気をがらりと変えたのだ。
「……昨夜のアレクシアの態度には、俺も違和感を覚えた」
「やっぱりルシウス様もそう思う?」
じゃれ合いを中断したロキが、嬉しそうに寄ってきた。そのうしろから、ヒルダが不満そうにくっついてくる。
「人騒がせに、頭がおかしくなったふりをしているんじゃないかしら」
「オレだって最初はそう思ったんだ。でも、なんでか昨日から、あの女からすごくいい匂いがするんだよ。ミルクみたいな、ずっと嗅いでいたい感じの……」
「……昨夜のアレクシアの態度には、俺も違和感を覚えた」
「やっぱりルシウス様もそう思う?」
じゃれ合いを中断したロキが、嬉しそうに寄ってきた。そのうしろから、ヒルダが不満そうにくっついてくる。
「人騒がせに、頭がおかしくなったふりをしているんじゃないかしら」
「オレだって最初はそう思ったんだ。でも、なんでか昨日から、あの女からすごくいい匂いがするんだよ。ミルクみたいな、ずっと嗅いでいたい感じの……」