上野原ユキという怪異についてご報告ください
私は有無も言わさず松本先輩の手に冊子を押し付けて、第三話が書かれているページを開きました。
松本先輩はなにか言いたげにしていましたが、私の切羽詰まった様子を見て黙って読み始めてくれました。
3分ほどですべてを読み終えた松本先輩は「これ、私の友達に起きたこととそっくり」と、呟きました。
松本先輩のご友人に起きたことと、沙紀に起きたこと、そしてこの冊子に書かれている内容はどれも一致しています。
つまり沙紀は学校の七不思議のひとつに遭っていたということなんです。
「松本先輩の友達にはまだ連絡がつきませんか?」
松本先輩はすぐにスマホを取り出してメッセージ画面を開きました。
松本先輩はなにか言いたげにしていましたが、私の切羽詰まった様子を見て黙って読み始めてくれました。
3分ほどですべてを読み終えた松本先輩は「これ、私の友達に起きたこととそっくり」と、呟きました。
松本先輩のご友人に起きたことと、沙紀に起きたこと、そしてこの冊子に書かれている内容はどれも一致しています。
つまり沙紀は学校の七不思議のひとつに遭っていたということなんです。
「松本先輩の友達にはまだ連絡がつきませんか?」
松本先輩はすぐにスマホを取り出してメッセージ画面を開きました。