そんなの聞いてません!立場逆転劇⁉

それはとある日のこと。

あぁあ…

やってしまった…

最悪だぁ〜

『大人しいくて可愛らしい』女の子を演じているはずだったのに…

あー!

どうしてこんなことになったのか…

時は遡る。

ーーーーーーーーーーー

私、七野 真菜(ななの まな)は優等生(?)です!

今日も学校憂鬱…

なんで学校あるんだろー!!!

はぁ…

ため息をついていると、上から聞きたくなくても聞き覚えのある声がした。

「おはよう〜!大丈夫〜?」

甘ったるい女みたいな声がしてきた。

だが、実は男だ。

「おはよう。」

「なんか冷たくない!?僕ないちゃうよ!?」

うるっさい、面倒くさい、ベタベタしてくる、最悪の3つがこいつには揃ってる。

この人とは腐れ縁だ。

でも、それを表に出すわけにはいかない。

今は、完璧な七野真奈を演じているから。

「きゃー!見て見て!真奈様よー!」

「今日も美しいわ!」

「隣にいる霧雨 涼夜(きりう りょうや)様も、愛らしい!」
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