「明治大正ロマンス ~知らない間に旦那様が変わっていました~」
 


 曇りか。

 あれからちょっと考えて。
 晴れならお気に入りの着物で、雨なら濡れてもいいような洋装にしようかと思ってたんだけど。

 曇りか……。

 散々迷ったあとで、珠子は中間をとって(?)、着物着て袴をつけた。

 髪は束髪。

 鏡で見ると、女学生に戻ったようにも見える。

 迎えに来てくれた晃太郎は、
「今日はまた雰囲気が違うんだな」
と少し照れたように言った。

 うん、なるほど。
 殿方には、毎度、違う雰囲気の服装で出会うと新鮮でいいのかもしれない。

 勉強になったな。

 いや、その勉強の成果を使う相手は、晃太郎しかいないのだが。

  

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