からかわないでよ、千景くん。
「意地悪しないで…。それ以上言わないで」
声が震えてる。
でも、もう止められなかった。
「なずなは、笹村とお似合いだね」
その言葉が、鋭く胸に突き刺さる。
「…っ、」
心がえぐられる。
いやだ。なんで、そんなこと言うの?
キッと千景くんを睨んで、叫ぶ。
「私の気持ち、もう分かってるでしょ…! 意地悪言わないで…!」
泣いてる顔なんて、見られたってもうどうでもいい。
さっきまでの嬉しい気持ちも、全部崩れた。
千景くんのせいで、私はメチャクチャ。
千景くんといると、いつも頭がおかしくなる。
好きなのに。好きだからこそ、苦しい。
「もう…一緒にいたくない…!」
その言葉を残して、私は走り出した。階段を駆け下りる。