からかわないでよ、千景くん。



志緒ちゃん、呆れてる…?
昨日、「頑張る」って言ったばかりなのに。 こんなことになってしまって。
情けなくて、顔を見ていられない。



「ごめん、ちょっとお手洗いに…」



席を立とうとした、その瞬間。


ドンッ!!


机が大きな音を立てて揺れた。志緒ちゃんが、拳で机を叩いたのだ。



「ありえない!!」



その声は、教室中に響いた。



「し、志緒ちゃん?」



驚いて振り返ると、志緒ちゃんの顔が真っ赤。怒りで震えてる。



「なずなのことが好きじゃないなんて、ありえない!詐欺だ、詐欺!!」



その言葉に、教室がざわつき始める。

「え、詐欺?」 「誰が詐欺なの?」 「なずなちゃん泣いてる…?」

周囲の視線が集まる。でも、志緒ちゃんは気にしない。むしろ、堂々と怒ってる。


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