推理×LOVE=?
学校の帰り道、二人は並んで歩いていた。
雨上がりの空は、澄み渡り、虹がかかっていた。
「綺麗だね。」
私は思わず呟いた。
「ああ、綺麗だ。」
碧も空を見上げながら答えた。
その横顔は、夕焼けに照らされて、いつもよりずっと優しく見えた。
沈黙が流れる。
でも、それは気まずい沈黙ではなく、心地よい沈黙だった。
どちらからともなく、視線が交差した。
彼の瞳の奥に、私はまっすぐな想いを感じた。
そして、私の心の中にも、今まで秘めていた想いが、溢れ出そうとしていた。
「あのね、碧くん。」
私は、意を決して彼に話しかけた。
「ん?」
「私...実はずっと、、暁先生のことが好きだったの。でも...」
私は言葉を詰まらせた。
暁先生への憧れが、今はどうしていいか分からない複雑な感情に変わっていた。
「うん、知ってたよ。」
碧は静かに私の言葉を受け止めた。
「でも、碧くんのおかげで、目が覚めたっていうか...。碧の優しさや、賢さ、そして、いつも私のことを気にかけてくれるところ、全部...。」
「私、碧くんのことが、好き。」
最後の言葉は、ほとんど囁くような声だった。
碧は、私の告白に、驚いたような、でも、とても嬉しそうな顔をした。
彼は、ゆっくりと私の手を握った。その温かさに、私は胸がいっぱいになった。
「俺も、花蓮のことが好きだよ。」
碧は、そう言って、優しく微笑んだ。
雨上がりの空にかかる虹のように、私たちの心にも、希望の光が差し込んだような気がした。
これから、私たちはどんな日々を過ごしていくのだろう。
暁先生への想いは、もう過去のものになった。
そして、碧との新しい恋が、今、静かに始まろうとしていた。
Fin.


