雨上がりの恋。アメコイ
放課後、私は一人、音楽室でピアノを弾いていた。
雨上がりのように澄んだ旋律が、部屋に響き渡る。
ふと、ドアが開く音がした。
要先輩だった。
「美琴、練習してたんだ。」
「あ、うん。...先輩、どうしたの?」
「いや、ちょっと、美琴の声が聞きたくて。」
先輩は、私の隣に座ると、私の肩にそっと手を置いた。
その瞬間、私の心臓がドキリと跳ねた。
このまま、先輩との関係を、もう一度、あの頃のように、熱くすることができたら...。