オレンジ色の奇跡


 そういえば梨海からは、相手が大学生だということ、高校1年の終わりから付き合っていることしか聞いていない。

 謎だらけのその大学生……。

 気にならないはずがない。

「えっ!?あたしのこと話すの?」

「そうよ!だって最近、優衣とあたしのことばっかりだったじゃない。
そりゃぁ、梨海のこと聞きたいわよ。はい、名前と年齢と惚気」

「えぇっと……名前は、耕太(こうた)。耕すに太いって書くのね。で…年齢は、大学4年。
惚気?惚気かー、ちょくちょく会えないから毎日電話してるくらいかな?」

「私達より5歳年上なんだね」

「今度、会ってみたい。ね、優衣も思うよね?」

「梨海ちゃんを大事に想ってる人……会ってみたいな」

「やだやだっ!なんか恥ずかしいからやめてっ!」

 ほのかに頬を染める梨海は、照れながらも「今度ね?」と首を傾げながら呟いた。


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