オレンジ色の奇跡
「ほら、どうした?言えよ」
「……っ」
「舞希」
「だっ、て」
「………はははっ!」
あたしの顎から手を離しお腹を抱えて笑いだした。
「なっ?!」
「あー、おもしれぇ」
「…………」
眉を寄せて岩佐先輩を見れば、
「怒るなよ。あ、少し厚着しろ」
と、髪の毛をタオルで拭きながら寝室に入っていく。
厚着ですか……?
せっかくお風呂入ったのに出かけるんですか?
岩佐先輩が寝室から出てきたのと反対に、寝室に入っていくあたし。