オレンジ色の奇跡
「わぁ………。きれぇ…」
そこには、煌びやかに輝くクリスマスツリー。
たぶん、イベント会場のクリスマスツリーなのだろう。
「よく見えるだろ」
「はい…」
「毎年毎年やってんだよ、アレ」
「そうなんですか。……あ、雪!」
「はは。ご希望のホワイトクリスマスだな」
ぱらぱらと少しだけ降る雪は、クリスマスツリーと同化し、まるでスノードームにいるみたい。
「綺麗、ですね」
「なぁ、舞希」
「はい?」
「ほらよ」
クリスマスツリーを見ながら、右手で何かを差し出した。