危険な隣人たち

道隆side

その夜、道隆は再びゆいの元に現れた。
ゆいは静かに部屋の中に座っていた。

「ゆい、あんたが決めたこと、後悔してないか？」
道隆が尋ねた。

ゆいは首を振ると、静かに答えた。
「後悔はしてない。でも、これからのことが怖い。」

道隆は静かに頷き、そのままゆいの隣に座った。

「覚悟を決めたんだろ？」
道隆の声が、ゆいの心に重く響く。

「でも、これからが本当の戦いだ。」
道隆はゆっくりと続けた。
「竜也と飛鳥は、どちらもお前にとって大切だ。でも、その先にあるものを覚悟して進むんだ。」

「……わかってる。」
ゆいは小さく答えた。

道隆は微笑んだ。
「後悔しないように、進みなさい。後ろは振り返るな。」

その言葉を胸に、ゆいは決意を新たにした。
もう一度、前に進む。
その覚悟を持って。