執拗に愛されて、愛して
「え?彼女作ったの?何日目?」


 この口ぶりで彼女が出来ても数日で今まで別れていたのだと察しが付く。大方付き合ったはいいけど、この男の態度で相手の女性がメンヘラになって面倒になって別れたのだろうと想像がつく。

 最初こそ甘く優しくするくせに、後々面倒になったら放置するような男だから、付き合った相手の女性は不安になるに決まっている。自分でも好きにさせられて、放置されたり面倒だという態度を取られたらきっと怒るし、面倒な展開にする自信しかない。

 私には関係ない話だから口を挟まず、早く終わることをとにかく願っていた。


「もう半年くらいは経つけど。」

「えー、何で?固定の子作っちゃったの?」

「それ、そっちに関係ある?」


 一応口元に笑みを浮かべているものの、目は全く笑っていない。直接口には出していないけど、面倒だと思っているのが伝わってきていた。

 相手の女性はそんな雅の態度に、少し焦った表情をしている。


「え、何。そんな感じじゃなかったじゃん、今まで来るもの拒まず去るもの追わずって感じで…。誰かと真剣に交際する気があったなら私だって…!」

「俺が誰に本気になろうがそっちに関係ある?お互いに気楽な関係が保てると思ったから居ただけで、俺1回でも好きだとか言った?」


 私には関係ないと思いながらずっと話を聞いていたけど、あまりにも最低すぎる発言に耳を疑った。今はっきりと目の前の女性が好意を持っていることを聞いていたのに、そんな最低な言葉で突き放すなんて、どこまでクズなの。
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