君と始める最後の恋
 一ノ瀬先輩は淹れたコーヒーを飲みながらパソコンの電源を付けて、眼鏡をかけてからメールをチェックしたりする。横顔を見ているだけでも綺麗なお顔は、朝から眼福物で割と癒されていたりする。

 …こんなこと言ったら「キモ…」って一蹴されそうだけど。

 そう言えば飲みに行った次の日、電話の相手の人と会ったのかな。結局恋人とも言われてないし違うとも言われていないから相手がどんな関係の人なのかとかは全くわかっていない。


「(実は結構気になってて…っていやいや、何で私が一ノ瀬先輩の電話相手を気にするんだ。)」


 自分の中でそうツッコむもなんだかスッキリせず、かなりモヤモヤとしていた。

 私には関係無いのに、どうしてこうも気になって仕方ないのだろう。




𓂃𓈒𓂂𓏸




 昼休み、少し混み合う社食で今日は唐揚げ定食を食べていた。

 ここの社食の揚げ物系絶妙にどれも美味しい。サクッとしてジュワァがそのまま説明出来てしまうような、唐揚げのみならずエビフライもトンカツも全てそんな感じ。どうやって揚げてるんだろ。なんてそんな事を考えていると前の席に人影が出来る。


「ここいい?」



 蕎麦をテーブルの上に置いて私の返事を聞く前に座るのは一ノ瀬先輩だ。聞くならせめて返事は聞いて欲しい。
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