さくらびと。美桜 番外編(2)
一人残された部屋の中で不安は次第に膨れ上がっていった。
普段は二人の笑い声が溢れる空間が急に広く感じる。
テレビをつけても内容が頭に入ってこない。
携帯を開けばニュースアプリの通知だけが並んでいる。
「ダメだ……横になろう」
ふらつく足取りで寝室へ戻ると、美桜は布団の中で丸くなった。
体が鉛のように重い。喉
の奥から込み上げてくる吐き気を抑えようと深呼吸を繰り返す。
「なんで急にこんな症状が……」