ぜんぶ、ちょうだい。

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先輩が修学旅行に行って、三日目。


……日に日に老衰していってる気がするんだけど……?


鏡を見るたび、目の下のクマが濃くなってる気がするし、口角も下がってるし、なんか、顔色も悪い。



「こまちゃん、顔おばあちゃんみたいっ」



キャハッて笑うひまちゃん。


……失礼だなって思いつつ、たぶんほんとに、おばあちゃんみたいになってるんだろうなって思う。



今日を乗り越えれば、明日!

明日、もしかしたら―― 帰ってきた先輩と会えるかもしれないっ……!



「……あと1日。あと1日で帰ってくる……」



自分に言い聞かせるように呟いてみるけど、その“1日”が、やけに長く感じる。


……先輩。今どこにいますか?


お土産とか、買ってますか? 私のこと、ちょっとでも思い出してくれてますか?



「ね、明日先輩って何時に帰ってくるかなっ?」



すると、ひまちゃんはパンをかじりながら、あっさり。



「何言ってるの、こまちゃん。 明日は駅で解散って聞いたよ?」

「え?」



……えっ?


そうなんだっ!? 昇降口で「おかえりなさい」って言えると思ってたのに。


これは、まずい……。

このままだと、老衰が進んじゃうよう……。


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