ぜんぶ、ちょうだい。



放課後の教室。

窓から差し込む光が、少しだけオレンジ色。教室には、私と清水の2人きり。


私の机の上には、ポッキーの袋。清水が買ってきたやつ。ほとんど食べてない。

いっぱい残ってるなー、なんて思いながら。



そういえば、清水って―― 休み時間、いつも椅子を私の方に向けてくる。

友達のところに行かずに、 なんとなく、私の前にいる。


その理由を、 私はずっと“なんとなく”だと思ってた。



でも、今日。清水は、はっきり言った。



「あ、のさ……好きなんだけど。吉川のこと」

「……ん?うん」



……ん? うん? え、うん?



「私も、清水のこと好きだよ」



この前も言った。 “ひまちゃんの次に好きだよー”って。


友達としてね?


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